ドラマ「ロック・アップ/スペイン 女子刑務所」の感想 修学旅行のような場所

刑務所だけど、あまり刑務所っぽさを感じない。

主人公のマカレナはきっと囚人全員にいびられるんだ……と思ってたらそうでもなく、ソリの合わない人もいるけど、仲良しもいる、ごくごく普通の世界。

 

まるで毎日が修学旅行の夜のよう。囚人は女子生徒、看守は引率の先生。

ちょっとしたことで祭りのようにはしゃぐ彼女たちはとても楽しそうで、看守も父親のように彼女たちを見守っている。

 

日常を見てると、彼女たちは運悪く道を踏み外しただけで、普通に社会でやっていけるんじゃないかと思えてくる。リソスの機転の良さは見ていて気持ちがいい。

 

でも、ちょっとしたことで祭りのように盛り上がるというのは良い方向に転がっていると微笑ましいけど、悪い方向に転がると最悪。

こんなことで、と思うような出来事がリンチに繋がる。

リンチが起きるとやっぱり外の世界とは何かが違うんだと思う。そのギャップから目が離せない。