小説

綾崎隼「死にたがりの君に贈る物語」を読んでモヤモヤした感想

この先、重大なネタバレありのネガティブな感想です。ご注意ください。

斜線堂有紀「恋に至る病」の感想 寄河景という人を考える

この先、重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

発達障害の私が「推し、燃ゆ」を読んだ感想

『推し、燃ゆ』を読んだ。主人公・あかりがまるで自分みたいだった。 以下、本書の感想を交えた個人の日記です。 なお、本記事に書いた発達障害の症状はあくまで一個人の例です。発達障害は十人十色で、全ての人に同じ特性が出るわけではないことを予めご理…

湊かなえ「絶唱」の感想

この作品のテーマは阪神・淡路大震災。 四つ目の話『絶唱』に書かれた「わたしは(僕は)あの時~、と自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです」という言葉、この一言にちょっと刺された。 311のとき、わたしは被災地より…

湊かなえ「少女」の感想

湊かなえの中で特にお気に入りなのが「少女」。初めての湊かなえ、初めてのイヤミスということもあり、思い入れも強い。 最初に読んだときからもう2年以上経つけど、今更ながら感想を書く。 感想(ネタバレ無し) 始まりは遺書。誰かが死んだらしい。でも誰…

湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」の感想

湊かなえを読むのは今回で8作目。そろそろミステリーにも慣れて探偵ごっこしながら読んだけどまだまだ全然だった。 「白ゆき姫殺人事件」は、事件の当事者でない人たちが容疑者についてマスコミ相手に好き放題喋る話。 話を盛ってるときの高揚感がやたらとリ…

湊かなえ「高校入試」の感想

一高万歳 学習机を捨てる伝説に興味を惹かれた。学習机を捨てるなんてどういうことなんだろう。あれ意外と便利だから捨てたら意外と困るのに。 現状が立派な人でも一高卒じゃなかったらダメで、一高を卒業している者のほうが現状がどうあれ偉いというおかし…

白洲梓「暁の王女」の感想

「最後の王妃」の続編である今作。主人公・アイリーンは前作主人公・ルクレツィアとメルヴィンので、本来ならタイトル通り王女に当たるわけだけど養子に出されているから王女ではないというビミョーな立ち位置だった。 タイトル詐欺だし、王女なのか王女じゃ…

仲村つばき「男装令嬢のクローゼット」の感想

好きなところ ローズがめちゃくちゃ可愛い ヒーローのローズがかっこいいだけじゃないんです、可愛いんです。可愛いんですよ。俺様で完璧主義だけど至るところでおっちょこちょいなので憎めない。とにかく可愛い。 ちなみにこのローズ、実は別の名前候補があ…

白洲梓「最後の王妃」の感想

好きなところ 表紙 タイトルとイラストがとにかく荘厳。 わかりやすい文章 全体的に読みやすかった。 ティアナが前言撤回するシーン これは面白かったところかな。ルクレツィアを箱入りと評価したティアナがルクレツィアの袖の下に驚いて前言撤回する流れは…