「ポイズンドーター・ホーリーマザー」の感想
マイディアレスト
怖い怖い怖いとにかく怖い! ホラー要素がかなり強め。蚤のイメージがやたらと頭の中に流れ込んでくるからエグい。女と女のやりとりもエグい。
怖いのに何回も読んじゃう。
ベストフレンド
これもお気に入り。こっちも悔しくなってきたけど、結末はまさかの……。完全に騙されてた。大豆生田薫子って名前がかなり印象に残った。
罪深き女
イヤミス的に一番グサッときたのはこれ。なんとなく結末を予想出来ただけに余計グサッと来た。
自分に全くないわけじゃない部分がこれでもか、これでもか、というくらいに掘り下げられていてヒヤヒヤしっぱなし。とても笑い飛ばせない。
優しい人
私も優しい人だからわかる~と思って読んでたら最後の一行にやられた。これもイヤミス的にグサッときた。
でも、親に「~しなさい」って言われたらなかなか逆らえないと思う。ノーと答えて何も起きなかったならいいけど、明日実は親に責められたわけだし。
自分も多方面から責められているような、そんな感覚になった。
ポイズンドーター・ホーリーマザー
どうしても娘サイドに立って読んでしまう。
都合の悪いときだけ親のせいにするって言葉には刺されたけど、この母親は毒親じゃないだろうか? 卒業文集に書いた将来の夢にあそこまで本気になって否定されたら怖いよ。
一番モヤモヤするのは外野の声。「聖母のような人だった」って、そりゃあ自分の母親じゃないんだから聖母に見えるでしょう。
ちなみに、私はこれを読む前に湊かなえの「母性」を読了してました。なんとなくだけど、これは「母性」の答えのような気がする……。
最後に
湊かなえ特有の雰囲気がギュッと濃縮された一冊だった。