【読書メーター】2021年のまとめ

 

読んだ本のタイトル一覧

  1. 冬野夜空『満月の夜に君を見つける』
  2. 顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』4巻※
  3. 暁佳奈『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』下巻※
  4. (割愛)
  5. 斜線堂有紀『恋に至る病』※
  6. 町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』※
  7. 塩田武士『氷の仮面』※
  8. 寺地はるな『どうしてわたしはあの子じゃないの』※
  9. 堀内公太郎『スクールカースト殺人教室』
  10. 瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』※
  11. 秋吉理香子『暗黒女子』※
  12. 秋吉理香子『聖母』※
  13. 三浦しをん『きみはポラリス』※
  14. 長谷川夕『僕は君を殺せない』※◆
  15. 綾崎隼『死にたがりの君に贈る物語』※
  16. 秋吉理香子『放課後に死者は戻る』※
  17. 松村涼哉『15歳のテロリスト』※
  18. 宇佐美りん『かか』
  19. 湊かなえ『Nのために』※

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まとめ

2021年の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:5950
ナイス数:531

満月の夜に君を見つける (スターツ出版文庫)満月の夜に君を見つける (スターツ出版文庫)感想
展開が唐突すぎるところもあったけど一貫して綺麗なお話だった。ただ文章が拙い。セリフなのに「~なので」「~なのだけれども」など地の文のよう。登場人物みんなこの調子で喋るため区別がつきにくい。誤字脱字も目立つ。修飾語の多さは読みづらくはあるものの少し不思議な世界観によく合ってたと思う。ストーリーは良いので文章力に目を瞑れば良作。
読了日:04月14日 著者:冬野 夜空

わたしの幸せな結婚 四 (富士見L文庫)わたしの幸せな結婚 四 (富士見L文庫)感想
いつも面白いシリーズですが、今回ばかりは登場人物の言動にモヤモヤした。美世は薫子に対して清霞の婚約者っていう絶対的な強者なわけで、その美世が薫子に「また友達になりたい」と言うのはすごく無神経に思えた。立場が逆でも美世は同じことを言えたんでしょうか。清霞も配慮が足りない。元婚約者を現婚約者の護衛に宛がうのは美世に対しても薫子に対してもあんまりだ。異能を巡る展開は相変わらず面白かった。
読了日:04月17日 著者:顎木 あくみ

KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下巻KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下巻感想
物語の最後にいっきに溢れ出す登場人物の胸の内に泣かされる。好きなのは半神の話。素性が謎なヴァイオレットはもしかしたら本当に半神なのかも。
読了日:05月05日 著者: 

恋に至る病 (メディアワークス文庫)恋に至る病 (メディアワークス文庫)感想
怖すぎる。ぞっとする読後感だった。こういう人間と関わりたくないって思うけど(容易くコントロールされそうなので)実際に寄河景と関わりを持ったらころっと陥落して恋に至るんだろうな。それこそ寄河景が悪い人間だなんて夢にも思わずに。そこが寄河景の恐ろしさでありカリスマ性。畏怖の念を抱かずにはいられない。
読了日:05月08日 著者:斜線堂 有紀

52ヘルツのクジラたち (単行本)52ヘルツのクジラたち (単行本)感想
虐待、大切な人との死別、理解されないトランスジェンダーなど、つらいことばかりで何度も胸が苦しくなったけど、最後はどんな思いも包み込んでくれるような温かい終わり方だった。嫌だなーと思った田舎独特の辛辣さも最後の最後でほっこり。おばあさんたち、口は悪いけど良い人だった。
読了日:05月09日 著者:町田 そのこ

氷の仮面 (講談社文庫)氷の仮面 (講談社文庫)感想
主人公はなりたい姿になれるのか、それが気になってページをめくる手が止まらずいっきに読んだ。性同一性障害の話であると同時に青春物語でもあった。真壁君がかっこよすぎて、銀メダルの下りとか、これは確かに好きになっちゃうよな。一生忘れられないよな。主人公が大人になった後半は後半で、家族や同級生がいつか嫌悪感を示すのではないかとヒヤヒヤしたけど意外にもみんな受け入れてくれる。最後、主人公が幸せそうでよかった。
読了日:05月12日 著者:塩田 武士

どうしてわたしはあの子じゃないのどうしてわたしはあの子じゃないの感想
女同士のドロドロ話かと思ったら全然そんなことなかった。田舎くそくらえ!な話。うまく言語化できないけど、閉塞感から解き放たれる感じがよかった。
読了日:05月14日 著者:寺地 はるな

スクールカースト殺人教室 (新潮文庫nex)スクールカースト殺人教室 (新潮文庫nex)
読了日:05月15日 著者:堀内 公太郎

そして、バトンは渡された (文春文庫)そして、バトンは渡された (文春文庫)感想
面白かったけど出来すぎた人間ばかりで誰にも共感できなかった。急に子供ができて聖人でいられる大人ばかりじゃないだろうし、優子も家庭環境がころころ変わろうが友人関係がこじれようが何も感じないようで常にけろっとしている。他にも梨花さんのやってることって誘拐では?とか、実のお父さんはなぜもっと真剣に優子を探さなかったのか?行方不明の実子をずっと放置していた親は本当に良い親か?など色々突っ込み所があるが、この本はそういった細かいことを気にせずほっこりしたいときに読む本である。
読了日:05月20日 著者:瀬尾 まいこ

暗黒女子 (双葉文庫)暗黒女子 (双葉文庫)感想
闇鍋と大量の手作りスイーツ、思春期の思い込み・正義・信念による暴走に胃もたれするくらい引き込まれる。理想的で輝かしいお嬢様学校の更にキラキラした世界、そこから出てくるいつみの本性に驚かされた。とんでもないエゴイスト、それでいて魅力的なんだから恐ろしい。
読了日:05月24日 著者:秋吉 理香子

聖母 (双葉文庫)聖母 (双葉文庫)感想
見事に騙された。真琴の性別が思ってるのと違うことには気付いたけど(「これだから女は面倒くさい」という言葉に嫌な男子だと思ったら自虐だった)、まさかあの人とあの人が親子だったなんて。確かに母親は自分が薫を生んだとは言ってないけれども、あれは騙される。母の愛は偉大だ、歪むほどに。それと刑事コンビ。結構良いコンビで好き。他の事件を追ってる姿も見てみたい。
読了日:05月27日 著者:秋吉 理香子

きみはポラリス (新潮文庫)きみはポラリス (新潮文庫)感想
『春太の毎日』麻子の無茶苦茶な態度に春太はもっと怒っていいと思っていたら……可愛らしいほっこりするお話でした。
読了日:06月03日 著者:三浦 しをん

僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)感想
表題作のみ読了。一言で言うと期待外れ。何もかもぼかしすぎである。ミステリーツアーに参加した人たちはどんな名前でどんな人間なのか、「おれ」とどのような会話をしたのか。そういうことを十分に書いてないのに「僕」は「おれ」視点に登場していたあいつだと明かされても何の意外性もなく。「僕」がレイを殺せない理由も微妙。不快な言動は殺人の動機として十二分です。とにかく煽り文句が過大。二度読みはしないです。
読了日:06月03日 著者:長谷川 夕

死にたがりの君に贈る物語死にたがりの君に贈る物語感想
綺麗な話だけど疑問が残る。作家の人間性をあんなに深く知ったあともファンを続けられるだろうか。私ならどんなに本の続きが気になっても作家の顔がチラついて無理だなと思う。
読了日:06月07日 著者:綾崎 隼

放課後に死者は戻る (双葉文庫)放課後に死者は戻る (双葉文庫)感想
一人で悶々と悩む中身のぶおと、あっさりと他人を巻き込んで真相に近付きつつある中身高橋。これがカースト下位と上位の違いかと痛感した。上位の人って他人を巻き込むのが上手い。スクールカーストを匂わせる話だけど結末は爽やかで大変気持ちの良い読後感だった。のぶおのこれからの人生に幸あれ。
読了日:06月15日 著者:秋吉 理香子

15歳のテロリスト (メディアワークス文庫)15歳のテロリスト (メディアワークス文庫)感想
考えさせられる話。加害者家族の置かれた環境は辛く、でも被害者家族のほうが……と思ってしまう部分もあり、目を背けたくなった。欲を言うともうちょっと登場人物の心情に踏み込んでほしかった。
読了日:07月12日 著者:松村 涼哉

かかかか感想
この世のあらゆるものが劇薬だった感受性豊かな十代の頃を思い出させる鋭さのある本だった。特に刺激されたのが味覚。読んでて口の中が血の味になってくる。子宮って重い。
読了日:09月06日 著者:宇佐見りん

Nのために (双葉文庫)Nのために (双葉文庫)感想
いまいち事件の全貌が把握し切れず入り込めなかった(安藤がなぜチェーンをかけたのか謎だし、一人称でありながら安藤の本心がよくわからなかった)けど杉下・安藤・西崎の交流に、みんなそんなに親しくないと口を揃えて言いつつも特別な絆を感じてよかった。
読了日:09月13日 著者:湊 かなえ

読書メーター

 

最後に

2021年4月から始めた読書メーター。まとめは1ヵ月ごとにやっていたんですが、10月以降読書ペースが低下。

こつこつ読んではいるもののなかなか読み終わらない、といった状態なので、次からは1年ごとにまとめます。