【傷だらけの悪魔】モブキャラが一番可哀想【第338話から第348話までの感想】

誰にも感情移入できないと再三言ってきましたが、最近はモブキャラクターに同情してます。

 

モブキャラクターは可哀想だ。

せっかくの文化祭、いじめ加害者制裁ショーに付き合わされて。

舞に直接危害を加えたわけでもないのにお説教されて。

舞いじめ主犯の優里亜より劣ってる扱いされて(どう考えたって優里亜が一番悪い)。

 

舞は「私もそうやって恨まれた」と言うけれど、舞のクラスのモブたちと中学時代の舞とじゃわけが違う。

舞のクラスのモブは本当にただ見ていただけ。

対して中学時代の舞はいじめ実行犯と同じグループで、体育倉庫やトイレなど教室の外でのいじめに同行、そこで見張り役を自ら買って出ていた。被害者(詩乃)の顔に大きな蜘蛛を乗せたこともある。

 

いじめをただ見ていただけって、他のグループが教室で何かやってるけど関わらないでおこう……とスルーしてる状態なんだけど、舞はただ見ていただけでは済まされないことをやってる。れっきとした加害者だ。

それで今のクラスメイトたちを許せないって、前提からしておかしいんだよね。

そのくせモブを許せない理由が詩乃が舞を許せない理由と同じなので、それもなんだかなぁ、と思うわけです。

 

だったらまずは舞が詩乃に誠意を見せてほしい。同じ理論を持つくらいだから詩乃の気持ちわかるはずでしょ。詩乃に何もかも委ねて好きなように復讐させてやったらいいのに。優里亜が舞にそうさせてくれたみたいに。

そういうことをしないでモブにお説教は筋違いもいいとこ。

 

舞は可哀想、舞は頑張ってるって雰囲気だけども、モブが一番可哀想でならない。

(そもそもに舞は近藤さんや唯に中学時代のいじめについてなんて説明したんだろう。見張り役を買って出ておいて見ていただけだと説明したのならずいぶん酷い話だ。)