「アラタカンガタリ」の続きが読みたかった

渡瀬悠宇アラタカンガタリが好きだ。コミックス版のときからずっと追いかけてた。リマスター版も、事情を把握したうえで追いかけた。でももう限界。

  

リマスター版、面白いっちゃ面白いんだけど読めば読むほど理解が追い付かなくなった。あの設定はコミックス版のみでリマスター版からは消えたんだっけ? この設定はリマスター版から?

話は細かいところから大筋まで変わっている一方で絵はほぼ使いまわしで前と変わらない。同じ絵なのに言ってることが違うからもう大混乱。ムロヤ編でついにキャパオーバーした。

 

なんだろう、漫画を追いかけてて、今まで味わったことのない感覚がある。作者の手によってぐちゃぐちゃにされていく感じがするとでもいうか。アニメもコミックス版に無理矢理リマスター版要素をねじ込まれてて面白くなかった。

本誌連載が止まって何年。こちらの熱意と勢いもかなり落ちてきた。もはやアラタカンガタリはどういう物語なのかわからない。

そもそも十二神鞘のキャラ付けの多くが辛い過去が原因で闇落ちしたというもので、戦いの流れも似たような展開。六ノ鞘と戦うようになってからは門脇に無理矢理降されてばかりで革の戦いは不完全燃焼に終わる。ちょっとぐだぐだしてきたし後ろ向きでいまいちスッキリしないと思っていたところで休載+描き直し。熱意と勢いが落ちないわけがない。

 

これが一度完結している作品なら完全にifとして受け入れられた。でも未完だ。他のジャンルのリメイクとは話が違う。

それと作者さんがブログか何かで言ってた「前のアラタカンガタリは許せない」という言葉(うろ覚えなので元の文章は微妙に違うかも)。これもショックだった。事情が事情だからこの文章を目にした当時は仕方ないと思ってたけど。でもやっぱり、ずっと好きで追いかけてた物語が作者に否定されるのって結構辛い。

 

リマスター版も楽しんできたつもりだ。本屋にはないのが当たり前、通販もすぐ売り切れるような状況で9巻まで追いかけた。

これからもそうするつもりだったけど、どんなにリメイクが面白くても読みたいのはやっぱり続きだ。ハルナワ、シム、ムメイ……彼らとどう戦い、戦ったあとどうなるのかが楽しみだった。