毎週欠かさずアニメを見ているのですが、あんまりにも辛すぎて言葉にできません。
地鳴らし阻止組の気持ちはよくわかる。どんな理由であれ虐殺はダメだし、何より私はハンジさんをはじめジャンやコニーたち古参組が虐殺を見て見ぬフリするところを見たくない。エレンを止めないミカサとアルミンも見たくない。ので具体的な策はなくとも地鳴らしを止めようと動いてくれてよかったと思う。
でもやっぱり自分が島の人間だったら絶対にエレンを支持するだろうし、実際のところ壁中人類に残された生き残る術が地鳴らししかない。じゃないと自分も自分の家族も殺されてしまうから、それなら壁の外の連中が滅んでくれたほうがいい。滅ぼすのが自分と全く縁のない赤の他人ならなおのこといい。
視点を変えれば地鳴らし阻止組もイェーガー派も肯定できる。
複雑な気持ちです。誰が悪い悪くないという話でもないし。
ただ、強いて言うなら初代レイス王のせいだと思う。
カール・フリッツのはなし
血に塗れた歴史を嘆き自国の民を引き連れて壁に閉じこもる。ここまではいい。
でもやるなら全てのエルディア人を連れて行かなきゃだし、知性巨人を王一人で管理するか、不戦の契りを九つの巨人全てにかけるまでしないと意味がない。
初代レイス王が実際にやったことはエルディア人を世界中に置き去りにしてるし、始祖と戦鎚以外の知性巨人は放置。
半端な行いをしたために壁の外ではマーレが巨人の力を利用して同じことを繰り返している。
始祖ユミルの主のほうのカール・フリッツは悪い!と言えるほどの悪ではない。
始祖ユミルに対する扱いは酷かったけど、でも巨人の力って現代でも実用性のある能力。重機にも輸送機にもなる。ちなみに燃料いらず。こんな便利で都合の良い代物、古代ならなおのこと重宝するでしょう。
何より子種王は壁の王とは違って後世のことをちゃんと考えている。巨人の力で大国を築き上げたからこそ、国を維持することも考えて三人の娘に巨人の能力を引き継がせた。
まあ始祖ユミルとその娘たちにとってはひどい話ですが。人間性はどうかしてるけどだからこそ大国の王としては完璧だった。
あと流石に二千年前って昔すぎて、そこまで遡って否定しなくてもいいんじゃないかなと。二千年もあれば巨人がもたらした悪いことと同じくらい良いこともあるはずなので。それこそ峠に橋をかけたとか。
最後に
初代レイス王が全ての知性巨人をきちんと管理していれば、少なくとも壁の外では巨人の存在も脅威も忘れ去られていたのではないか、と思います。
後世のこと全然考えずに壁にこもったから悲惨なことに……。