実写映画「約束のネバーランド」の感想

地上波放送を機に見ました。

ママとシスター・クローネの再現度が完璧でした。ママはビジュアルはさながら、到底勝てないような強敵感と目力が。シスター・クローネは迫力とインパクト、強かなところなどが完全に原作です。原作からそのまま出てきたような雰囲気。

完全に原作といえば鬼もそうでした。色と動きがついたぶん怖さが増し増し。出てきた途端「ヒッ」ってなった。目玉ギョロギョロしてるし、エマとノーマンが隠れていた車の下を覗き込んだときは二人が食われるのではないかと思って焦った。原作は全部読んでて、そこにエマもノーマンもいないとわかっていたのにです。

 

エマ、ノーマン、レイはちょっとイメージと違った。

実写映画は原作と違って年が少し上(15か16)なのですが、エマもノーマンも15歳の割には見た目が大人っぽすぎて、でも言動は原作の11歳のままなのでちぐはぐな印象でした。

逆にレイの見た目は二人より幼い。どうやらレイだけはエマやノーマンより年下という設定だそうで、ここがだいぶ残念。三人とも年齢を揃えてほしかった。エマとノーマンを死なせたくなかったという言葉は同い年だからこそだし、レイが年下となると年下と脱獄作戦を立てるエマやノーマンがいまいち格好付かない。

 

年齢設定の変更は無理があったと思いますが、結構面白かったです。

約ネバは原作の結末にショックを受けたきりでした。けれども実写映画を見たことで脱獄編はすごく面白かったことを改めて実感。子供たちとママ、子供たちとシスター・クローネの心理戦は見てて手に汗握る。これぞ約ネバの真骨頂でしょう。

また、ソフトなホラー映画としても楽しめました。ホラー映画は見たいと思ってもドロドログチャグチャのゾンビとか痛々しくてショッキングなシーン、いわゆるグロが苦手で見れないのですが、実写映画約ネバはそういったものを見ずに「怖い!」という気持ちになれる。ホラー映画は見たいけどグロが苦手な人におすすめです。