ラノベが読めなくなりつつある話

ラノベが読めなくなりつつある。原因は二つあって、一つは感性が鈍くなり、もう一つは脳が老化してきたから。

 

まず感性。

中高生のとき『ソードアート・オンライン』が好きだった。本作第5-6巻、GGO編でシノンこと朝田詩乃が「学校は12年間に及ぶ監獄」的なことをつらつらと語っているのだが、これ中高生のときはめちゃくちゃ共感してこんなこと書ける作者は神だとさえ思った。

でも最近になって久しぶりに読んだら「あー現役じゃないと言えないことだな」とややドライな感想を抱いてしまった。作者に対してはこの感性を失わない人がラノベ作家になれるんだな、と感心。

 

次に脳の老化。

ラノベって視覚情報が多い。主にキャラクターデザイン。赤髪で……巻き毛で……服はナンチャラスカートで……ナントカダイヤのナンタラネックレスをつけて……といった具合に。それが何キャラ分もある。

十代の頃はこのような文章を受けて頭の中に鮮明な姿を思い浮かべることができたけど、最近は文章による視覚情報を処理し切れない。頭にイメージなんて浮かばないし、文章を噛み砕くこと自体が結構しんどくてつらい。

そこまで見た目が明確に決まってるならいっそ漫画かアニメで見る(読む)のがいいな……とか思っちゃう始末。

 

そんなこんなで最近はラノベが読めなくなってきた。十代の頃はあんなに夢中だったのに。少し寂しい気分だ。