主人公に感情移入しまくって泣きながらやったFEif、白夜きょうだいの真相があまりにもひどいものだった。重大なネタバレを含む酷評です。
もしもじゃなくてもいいと思えてくる展開
共に育ったきょうだいを選ぶのか、別々に育ったけど血の繋がりがあるきょうだいを選ぶのか……といったストーリー。このすごくシンプルだけど苦渋でもあるあらすじに惹かれてプレイした。
でも、実際は支援会話がすべてを台無しにする。血を分けたかと思われた白夜きょうだいが、実は血の繋がりなんて一滴もない他人だった。
なんのための選択?
白夜きょうだいを選ぶ白夜編は、共に育った暗夜きょうだいを捨てた上での選択。
暗夜きょうだいを選ぶ暗夜編は、血の繋がりがある白夜きょうだいを捨てた上での選択。
実は血の繋がりがないと言われると、じゃあなんで白夜選ぶのよ? となるわけだ。白夜とも暗夜とも血が繋がってないなら、共に育ったきょうだいのほうが思い入れが強いわけで。
それなのに共に育ったきょうだいを殺してまで選んだ白夜きょうだいっていったいなんなんだろう。「白夜きょうだいとは血が繋がってません」なんて、暗夜きょうだいが知ったとしたらそれこそ戦争沙汰だ。
味方として優秀な白夜、敵として優秀な暗夜
なんで白夜選ぶのよ? とは思うけど、それ以上に暗夜編は胸糞であり、魅力がない。
白夜きょうだいは、実際には血が繋がっていないとはいえ味方としては心強い。だけど敵として出てくるとすごく微妙だ。
共に育ったわけでもなければ血が繋がっているわけでもないので、敵に回してもそこに感動は生まれない。感動するのは何も知らない初見だけ。
対して、共に育った暗夜きょうだいは敵に回すと非常に感動的なのだけど、味方としては暗夜編の胸糞ストーリーも相まって微妙な存在になる。
マークスもカミラもレオンもエリーゼも、みんな自分の意志がなくて魅力が消えうせた展開だった。マークスに至っては「正義などない」とか言っちゃう。
以上のことから、別にもしもじゃなくていいと思った。白夜を選び暗夜を捨てる選択のみでよかったと。
きょうだいはオマケ、メインは……
このゲームの何が好きってカムイと白夜きょうだいと暗夜きょうだいなんですけど、きょうだいはオマケなのかもしれない。
育ての親を選ぶか、生みの親を選ぶか。どちらかといえばこの選択がメインのような気がする。
それでもやっぱり白夜きょうだいとは血の繋がりがほしかった。
両立出来ないものを両立させてしまった
とにもかくにも「結婚システム」と「きょうだいがたくさん」の両立は無理がある、欲張り過ぎた。
わたしはカミラとレオンの支援会話みたいな、ちょっと危ない香りがする展開を期待して軽率にカムイときょうだいを結婚させてしまった。
きょうだいとは結婚出来なくてもよかった。白夜との血縁関係がないと知るまではすごく楽しかった。